Ｕ－ＪＭ２１０ＧＴＮ改 2007年8月撮影
１９９２年に西鉄の北九州線（軌道線）の砂津－黒崎間の廃止の時の代替バスの専用車として日産ディと西鉄の間で中型バスのスペースランナーの車枠付シャシーの構造を活かしてホイールベースを当時の大型車の長尺並の５．５６ｍに延長してフルサイズの大型車とほぼ同等の全長１０．５ｍのワンステップバスで中型ロングボディの先駆けとなり、１９９３年に新型届出自動車として型式取得したのがスペースランナーのＪＰです。
車体内容
基本的にはスペースランナーの路線仕様の全長を１０．５ｍに延長した仕様で量産した車両においては西鉄の北九州線廃止代替バスでは側面の非常口の位置や後部に独特な仕様としていたのに対して実際に量産した車両においては外観もスペースランナーの路線仕様と同じ形状で２３５／７０Ｒ２２．５タイヤを装着する為にオーバーフェンダーを装着している他に乗降扉についても前中四枚折戸が標準設定で中扉には車椅子の乗降に対応したスロープ板を採用した関西地区における特別支援学校のスクールバスでも乗降性や納入価格の面から導入事例が多く見られました。
エンジン概要
搭載するエンジンについては全長の延長に伴う重量増でも一定の性能を発揮する為に当時の路線用車両では珍しいターボ付きのエンジンを搭載しており、排気量６．９リッターの直列６気筒ＯＨＶ２バルブのエンジンで平成元年規制車にはターボ付きのＦＥ６Ｔ型、平成６年規制車ではインタークーラを搭載して更に出力やトルクを強めたＦＥ６ＴＡ型を搭載し、サスペンションについてはリーフサスのみの設定としていました。