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バリエーションファイル ブルーリボンHU・HT 後期型(2)
関東自動車(栃木) KC−HT2MLCA
平成6年排ガス規制への対応と同時にマイナーチェンジを実施したブルーリボンの標準的な仕様の車両で、今までオプションだった角型前照灯が標準装備になったのが最大の特徴です。
そして交通バリアフリー法が施行される前だがこの時期に入ると前後扉を採用していた事業者が扉配置を変更するパターンがよく見られました。
2004年7月撮影
横浜市交通局 KC−HT2MLCA
この時の横浜市営バスの車両は排ガス規制関係を除けば1993年からの車両と同じ仕様で、関東地区の路線車両としては珍しいメトロ窓を採用し、1996年には塗りわけの一部変更、超低床車の本格導入など変更が多く、この仕様の車両で平成6年排ガス規制に対応した車両は少ない台数となりました。
1997年3月撮影
和歌山バス KC−HU2MLCA
和バスが世界リゾート博の時に合計14台導入した特別仕様のバス「OCEAN」で専用塗装のほか、路線バスとしては珍しいT時窓・ハイバックシートを採用し一部の車両については補助席を装備し定期観光にも対応した車両もあります。
1997年8月撮影
京都バス KC−HU3KMCA
1998年に日野シャシーへの架装中止となった直後、京都バスとしては久しぶりとなる富士重工以外の車両としてブルーリボンを導入し、殆どの車両がワンステップの超低床で、実際にツーステップ車として導入したのはこの一台のみにとどまり1998年のマイナーチェンジ実施以前に生産した車両としては珍しいビルドイン式直結冷房を搭載しています。
2001年4月撮影
三岐鉄道 KC−HU3KMCA
貨物輸送がメインの三岐鉄道が保有するブルーリボンで路線でも四日市市内の平坦地が殆どですが、用途問わず高出力仕様の設定がある車両については高出力仕様となっているのが特徴です。
2003年6月撮影
名古屋市交通局 KC−HU2MMCA
一時は基幹2系統専用車以外の大型車は全て3扉を採用していた名古屋市営バスも1997年度導入車両から毎年の様に仕様変更を行い、1998年度から納入コストを低減させる目的で前中四折戸を採用し、画像の1999年度導入車両については正面の系統幕も廃止となり、一枚の方向幕となっています。
2000年7月撮影
本四バス開発 KC−HU2MMCA
一部のバスは尾道駅等にも乗入をしている本四バスが保有するブルーリボンの路線車両で1998年に実施した騒音規制強化によるマイナーチェンジモデルでこの時、自家用仕様についてはメトロ窓が標準となったが路線仕様については二段窓が継続採用となり、この車両の様に逆T時窓のオプション装備率も高くなっていく時代の車両です。
2000年5月撮影
ジェイ・アール北海道バス KC−HU2MPCA
札幌市営バスの事業撤退によって事業引継をした車両で、当時のJR北海道では北海道の事業者としては珍しく標準尺の車両を導入していた事から自社発注車との識別も容易で基本的に札幌市営バスから引き継いだ路線を中心に運行しています。
2006年6月撮影
じょうてつ KC−HU3KPCA
北海道では長尺の路線車が昔から普及し、じょうてつの場合交通バリアフリー法が施行される前は前後扉を基本として採用しエンジンについても路線環境から勾配が多いので高出力エンジンを搭載しているが特徴です。
2000年10月撮影
ドゥスポーツプラザ KC−HT2MLCA
ブルーリボンの自家用仕様の車両で同じツーステップ車でも路線仕様では設定のないサブエンジン冷房を搭載する事が可能となっていたがこの時になると装備率が低くなり、正面の方向幕のサイズも画像の様に最小サイズが標準仕様としていました。
2005年11月撮影
東京都交通局 KC−HU2MLCA
1999年に都03系統用車両の代替で導入した車両で2000年に地下鉄大江戸線(12号線)の全通と同時に減便となり、一部の車両は画像の様に一般車両に転用され、転用後は前扉と側面窓以外は共通仕様になっています。
2001年5月撮影
西肥自動車 KC−HU2MMCA
徐々に増加傾向がある名古屋市営バスからの譲渡車両で元々は基幹バスに使用していた車両で方向幕周辺の白いのが特徴でまた、譲渡後に3面全てLED化改造を実施し系統幕と行先幕をひとつにした以外はほぼ名古屋市営バス時代の状態を保っています。
2008年7月撮影
琉球バス交通 KC−HT2MPCA
1990年代に入ると琉球バスにおける路線車両の新製は中止となり、各地からの譲渡が殆どを占め、現在は撤退したアメリカ軍の特定輸送用に導入した最後の車両の一部で、撤退後に塗装はそのままで各種機器類を取り付けて路線車両に転用した車両です。
2009年2月撮影
近畿日本鉄道 KC−HT2MPCA改
近鉄では珍しかった平成6年排ガス規制のツーステップ車で基本仕様についてはメーカの標準仕様に基づいて側面窓が二段窓に変更し、ミッションについてもアリソン製のトルコンATを搭載しています。
更に採用例が珍しく液晶表示の方向幕を備えていましたが更新修繕の施工と同時にLED幕に交換しています。
1998年8月撮影
神奈川中央交通 KC−HT2MMCA
神奈中では保有台数が少ないブルーリボンで、基本的な仕様については運賃支払表示幕をはじめとした神奈中独自の仕様ですが、前のバンパーについては他のメーカと異なり、中型車と同様前出バンパーを採用していないのが特徴です。
2006年1月撮影 
川崎鶴見臨港バス KC−HT2MLCA改
京急型ワンステップ車は京急の他に傘下の臨港バスも導入を行い、こちらは京急と異なり全て短尺車に統一しているのと短区間仕様であるのが特徴で、1996年式のこの車両は2007年に臨港バスの創業70周年記念の一環で「銀バス」と知られた旧塗装に復刻し当時では見られなかった仕様になっていました。
2008年1月撮影
奈良交通 KC−HU2MPCA改
1990年代に関西地区で導入したリフト付バスは前扉の中にリフトを内蔵した前後扉車両が主流で、殆どが短尺で導入したが奈交についしては長尺車が主力である事からリフト付バスについても長尺で導入し、リフトの位置は異なるが名古屋市営バスと並ぶ3扉のリフト付バスで全国的に見ても珍しい仕様の車両です。
1998年8月撮影
東急バス KC−HU2MLCA
リフト付バスを導入した大手事業者としては後発となった東急のリフト付車両で台数は少なく、1997年には多数のノンステップ車の導入を行なった事から路線車両とての導入は日野のみとなり、フォグランプなし、茶色着色窓など東急独自の仕様の車両でツーステップ車としては珍しいエアサス車でした。
1997年4月撮影